about FIVA

FIVAについて

FIVA is

FIVAとは

公道を使って行われるヒストリックカーのラリーを国際的に統括する団体が、トリノに本部を置くFIVA (Fédération Internationale des Véhicules Anciens)です。これは、レースを国際的に統括するFIA(Fédération Internationale de l’Automobile)とはいわば兄弟関係にあります。
いっぽう日本クラシックカークラブ(CCCJ)は、1956年に創立された、わが国におけるクラシックカー愛好団体の草分け的存在です。その目指すところは、古い優れた車を研究・保存するとともに、路上やサーキット上で愛用し、よい状態で次世代に伝えることにあります。
CCCJは1978年、FIVAに加盟しており、ANF(FIVA National Authority)として、 国際的に日本を代表しております。

FIVA and CCCJ

FIVAとCCCJについて

私たちCCCJとFIVAの関係と、FIVAの役割について説明します。

FIVA IDカードとは?
海外では年間を通じて、非常に多くのFIVA公認ラリーが開催されています。こうしたFIVA公認ラリーに、日本から車を運んで参加する場合、車両と特定された所有者(車検証に記載された法的な所有権者)に対して発給された、FIVA IDカード(パスポート)という書類が必要です。

FIVAは、このIDカードを発給する権限と義務を各国の加盟クラブ(ANF)に委任しており、日本ではCCCJがIDカードを発給しています。

IDカードはオリジナルの車に限り発給され、いわゆるレプリカ(新たな複製)には発給されません。また、IDカードは、車両と所有者のコンビに対して発給されるもので、所有者が変わると直ちに失効します。したがって車両の売買に際し、「FIVA IDカード付きの車」ということは本来あり得ません。

about FIVA event

FIVAイベントについて

FIVAイベント(旧FIVAナショナルイベント)とは、FIVA:国際クラシックカー連盟が認定し、その国のFIVA公認ナショナルオーソリティ(ANF):すなわちCCCJが監督するヒストリック車両の公式イベントです。
主な特徴は以下の通りです。

ナショナル規模の公式イベント:イベントは、主催国のANFがFIVAに代わりFIVAnoガイドラインやイベントコードに合致しているかを精査にて登録されます。
イベントの種類:レギュラリティラリー(平均速度で競うが、スピードを重視しない)、ツーリングアセンブリー(観光や文化体験を目的とした走行会)、コンクール・デレガンス(車両の美しさやオリジナリティを競うイベント)など多岐に渡ります。
参加車両:原則としてFIVAの定義するヒストリック車両(製造から30年以上経過し、オリジナルの状態を保っている車両)が対象です。
監督体制:ANFがFIVA公認のオブザーバー(監督)を任命し、イベントが規定どおり開催されているか確認します。
目的:クラシックカー遺産の保存・継承、文化交流、愛好家の交流と楽しみを広めることを目的としています。

例えば、「ジーロ・ディ・カルデラアソ」などがFIVAイベントに認定されており、世界各国で年間約90件のFIVAイベントが開催されています。
日本国内でFIVAイベントを開催する場合は、ANFであるCCCJを通じた申請が必要となります。FIVAイベントの開催をご検討の方、またFIVAイベントについて詳しく知りたい方はCCCJ事務局までお問い合わせください。

FIVA Application

FIVA IDカードまたはFIVAヤングタイマー登録証の申請について

FIVAのこれら2つの証明書は、あなたのクラシックカーを特別な存在として際立たせ、保存・保護されるべき移動遺産の証明となります。これらのカードまたは証明書があれば、国内外の多くのイベントで歓迎される存在となるでしょう。

FIVA IDカード

FIVA IDカード(以下「IDカード」)は、以下の基準を満たす道路車両に発行されます。FIVAの定義に基づき、これらの車両は歴史的車両とみなされます。FIVAの定義とは、以下のとおりです。

  • 機械式駆動の道路車両
  • 製造から30年以上経過している
  • 歴史的に正しい状態で保存・整備されている
  • 日常の交通手段として使用されていない

これらを以て、私たちの技術的・文化的遺産の一部であるとします。

FIVAヤングタイマー登録証

FIVAヤングタイマー登録証(以下「YtRD」)は、FIVAの定義に基づき、以下の基準を満たすヤングタイマー車両に発行されます。

機械式駆動の道路車両で、製造年が20年から29年で、良好な保存状態にあり、主にレジャー目的で使用される車両。製造年が30年に達するとFIVA IDカードの発行資格が得られる場合があります。

FIVAテクニカルコード

FIVAテクニカルコードは、IDカードとYtRDの両方の発行の基礎となります。テクニカルコードの内容については、FIVAの技術委員会(以下「TC」)が責任を負います。有効なテクニカルコードは、FIVAのウェブサイト内(FIVAテクニカルコード2025 – FIVA)でご確認いただけます。

諸条件

以下の諸条件をよくお読みください。申請を開始する前に、必ず同意が必要です。

1 – 発行国

FIVAは、世界中の数十カ国において、各国のFIVA公式機関であるFIVA ANF(FIVA ANF:日本ではCCCJです)によって代表されています。IDカードおよびYtRD(以下、FIVAカード)を発行できるのはANFのみです。

2 – FIVAカードの所有権と有効期限

  • パスポートがあなたの所有物ではないのと同様に、FIVAカードもあなたの所有物ではありません。FIVAカードの処分権はFIVAが保持します。カードの譲渡または換金はできません。
  • FIVAカードの有効期間は発行日から10年間です。
  • FIVAカードは、以下の場合に失効します。

– 車両の所有権が譲渡された場合

– FIVAカード保有者が死亡した場合

– 第3条に基づきFIVAカードが正式に取り消された場合

3 – FIVAカードの有効性停止、取り消し

FIVAは、以下のいずれかの状況において、カードの有効性を停止または取り消す権利を有しています。

  • 車両が、カード発行時に記載および確認された仕様に特性上適合しなくなった場合
  • 車両が既に存在しない場合
  • 車両が放置された状態にあり、修理または修復の見込みがない場合
  • 車両が他の所有者の手に渡った場合

※1 FIVAは、あらゆる利害を考慮した上で正当であると判断した場合や、その他の場合にもカードの有効性を停止または取り消す権利を有します。

※2 FIVAの代表者、担当ANF、またはFIVAがイベントに派遣するスチュワードは、カードの有効性を停止または取り消す権限を有します。異議申し立ては、担当ANFまたはFIVA TCに申し立ててください。ただしその場合、措置の停止は認められません。

4 – FIVAカード申請者/保有者に求められること

  • 申請手続きにおいて、要求されたすべての情報を正確かつ完全に提供すること
  • FIVAカード申請にかかる手数料を、担当ANFまたはFIVAに支払うこと
  • FIVAカードに付属のステッカーを車両内または車両の見やすい場所に貼付すること
  • FIVA、担当ANF、およびイベント主催者の担当者から要請があった場合、FIVAカードを提示すること
  • 道路上では、交通規則の施行時に必要に応じて提示できるよう、FIVAカードを常に車両に携帯すること
  • 上記3項に記載された事象が発生した場合は、担当ANFまたはFIVAに通知すること
  • FIVAカードを紛失した場合は、複製を作成できるよう、ANFまたはFIVAに通知すること

5 – FIVAカードとは何か

FIVAカードとは、申請書に記載され、FIVAまたはANFが任命した検査官(検査官とは、車両を現地で、または最新技術を用いて遠隔で検査する専門家)に提示された車両について、可能な限り完全かつ正確な説明を記載したものです。

FIVAカードの発行は、カードに記載されているデータの真正性または正確性についていかなる主張も認めるものではありません。したがって、FIVA、ANF、およびそれらの代表者は、カードに不備があった場合でも責任を負いません。

6 – データの使用について

FIVA、ANF、およびFIVAまたはANFが任命した職員は、業務遂行に必要な範囲で、申請者から提供されたデータを閲覧する権利を有します。

7- その他申請に際しての不明点などございましたら、CCCJまで、ホームページの問い合わせフォーマットよりご連絡ください。